アフリカ大陸の中部に位置し、北から東へウガンダ、タンザニア、ブルンジ、コンゴ民主共和国と国境を接しています。
ルワンダでは1962年の独立以前から、フツ族(全人口の85%)とツチ族(同14%)の抗争がくり返されてきました。1994年4~6月にフツ族過激派によるツチ族、およびフツ族穏健派のジェノサイド(大量虐殺)が起こり、80~100万人もの人々が犠牲となりました。今後の持続的な成長のためには、社会の安定と平和が不可欠です。 また、ジェノサイドとその後の混乱期に蔓延したHIV/エイズによって、両親を失った子どもだけの世帯が全体の5%強を占め、教育を含め、将来を担う子どもたちに対するきめ細かいケアが必要とされています。
地域の課題
・和平再構築▽支援地は1994年のジェノサイド(大量虐殺)で最も深刻な打撃を受けた地区のひとつで、人々の心にはいまだに不安や恐れ、疑心暗鬼の気持ちが残っています。ジェノサイドと、その後の混乱期におけるHIVのまん延から両親を失くし、親戚や知り合いに引き取られることもなく子どもだけで暮らしている「子ども世帯」も多くいます
・教育
▽子ども世帯の年長者は、ほかの子どもの面倒を見るために小学校に行くことができません。また、教師の指導力や教材が十分でなく、教育の効果が両親に伝わりにくいため、子どもたちが教育を継続すること、とくに中等教育に進学することが難しいのが現状です。子どもの状況に応じ、初等・中等教育、職業訓練などさまざまな教育の機会を通して、将来を担う若い世代に対するきめ細かいケアが必要です
・食糧確保・生計手段確保
▽土地が狭く痩せていることから農業がたちゆかず食糧確保が難しくなっています。十分な生産ができず、余剰食糧がないために収入手段としても限界があり、これが子どもの教育や保健に影響をおよぼしています
・保健・HIV/エイズ
▽食糧や所得が少ないため栄養状況がよくなく、教育がいきとどいていないため基本的な衛生意識も低くとどまっています。医療機関も看護師が常駐するヘルスセンターが一箇所しかないことも相まって、子どもや妊産婦を中心に予防可能な病で死亡する人々が後を絶ちません
地域には、その他さまざまな課題が山積しています。地域開発プログラムを通し、こうした課題を少しずつ改善し、子どもたちが心身ともに健やかに成長できる環境づくりを目指していきます。
データでみるルワンダ
| 比べてみると… | ルワンダ | 日本 | コメント |
|---|---|---|---|
| 人口1千人当たりの 新生児死亡数 |
48人 | 1人 | 新生児死亡率が 日本の48倍も高い |
| 人口1千人当たりの 5歳未満死亡数 |
181人 | 4人 | 5歳未満死亡率が 日本より約45倍高い |
| 低出生体重時出生率 | 6% | 8% | |
| 人口1万人当たりの医師 | 1人 | 21人 | 医師の数が少ない |
| 安全な水へのアクセス率 | 65% | 100% | 安全な水の入手が難しい |
| 衛生施設利用率 | 23% | 100% | 衛生に関する情報が少ない |
| 成人の総識字率 | 65% | 100% | 成人における識字率が低い |
| 出生時の平均余命 | 46歳 | 82歳 | 出生時の平均余命は 日本と36歳も差がある |
データから読み取れるだけでも、多くの課題が見えてきます。ワールド・ビジョンでは、子どもたちを取り巻くこうした課題に、“地域開発”という観点から取り組んでいます。
< 相談員が訪ねてきた! >

ワールド・ビジョンでは、コミュニティの若者をトレーニングし、「子ども世帯」を日常的に訪ね、子どもたちの言葉に耳を傾け相談に乗る「相談員制度」を導入し、支援しています。相談員がきてくれるようになった子どもの感想です。
「両親がいなくなってから、相談員がくるまでは僕らの家を訪ねてくれる人は誰もいなかった。相談員がくると僕らはとてもうれしい」
現在実施中の地域開発プログラム
| 地域名 | キラムルジ | グウィザ |
|---|---|---|
| 支援期間 | 2008年開始、2023年終了予定 | 2009年開始、2023年終了予定 |
| 民族 | ルワンダ人 | ルワンダ人 |
| 主な支援分野 | 教育、保健衛生、HIV/エイズ、平和再構築、 食料確保 |
平和再構築、教育、所得安定、食料確保、 HIV/エイズ |
教室の壁は、牛の糞と水を固めてできています。近状の農家から糞をもらってくるのも、手足で固めるのも、子どもたちの役割です
プログラム地域にある青空市場で、鮮やかな色合いの布を広げ、顧客にアピールする人々
支援地域で唯一の保健センター
ジェノサイド(大量虐殺)の影響で、子どもたちは心に深い傷をうけています。ワールド・ビジョンがルワンダ南部の「子ども世帯」の子どもたちにアンケートをとりました。53%の子どもが「自分は生きる価値がない」と考え、90%が「両親の死のことをいつも思い」、30%近くが「自ら命を絶つことを考えた」ことがあり、半分が「自分たちは孤立している」と答えています。
親のいない厳しい生活の中で、学校になぜ行く必要があるのか、と自暴自棄になりがちな子どもを優しく励まし、ときには厳しくたしなめて、学校に行くことの大切さを日常生活の中で教えてくれる大人が彼らの周囲にはいないのです。自分が望まれて生まれてきたという実感を持てないまま、子どもだけで生活をせざるを得ない子どもたちの現状の痛ましさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
下記のどちらかを使います:
①バンコク・アディスアベバ(エチオピア)・エンテベ(ウガンダ)経由
②ドバイ・ナイロビ(ケニア)経由
どちらにしても飛行時間と待ち時間を入れて30時間ほどかかります。
一口メモ
- ・「千の丘の国」と呼ばれる自然豊かな内陸国で、赤道よりわずかに南に位置する
- ・3月~5月;10-12月は雨季
- ・雨季以外の降雨、雨季の乾燥など気候不順が増えている
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