マラウイ共和国

マップ

マラウイは1964年に独立。北海道と九州を合わせたほどの国土に、約1,320万人の人々が暮らしています。
人口の約80%の人々が農業に従事していますが、慢性的な水不足、干ばつに悩まされており、世界最貧国の一つです。特に輸出の60%を占めるタバコは、最近の嫌煙傾向から価格が低下し、国の経済は大きな打撃を受けています。教育施設や通学路の未整備、所得格差、男女格差などが問題解決を妨げています。また、15才以上の人々のHIV/エイズの感染率が14.1%に上ると言われており、緊急な取り組みが必要です。

地域の課題

・食糧がなく、栄養不良が深刻です
▽地域全体の約67%の家庭が年間を通して十分な食糧を確保できず、5歳以下の子どもたちの約47%が栄養不良状態にあります

・保健施設が機能しておらず、学校も不衛生な環境です
▽地域内には数少ない保健施設も十分に機能しておらず、学校の教室や学校家具(机・椅子など)なども絶対的に不足しています。現在使用している教室は老朽化が激しく、ぬかるんだ土がむきだしの床、屋根や壁は老朽化が進み雨風を防ぐことが難しく、衛生的にも問題があります

・HIV/エイズ対策が急務です
▽クーユ地域開発プログラムの位置するムジンバ県のHIV/エイズの感染率は、マラウイの平均(12%)をはるかに上回る18~20%と推測されています。HIV感染やエイズの影響を強く受けている地域であることから、感染拡大を防ぐ上で緊急な対応が必要となっています

地域開発プログラムを通し、こうした課題を少しずつ改善し、子どもたちが心身ともに健やかに成長できる環境づくりを目指していきます。


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データで見るマラウイ

比べてみると… マラウイ 日本 コメント
人口1千人当たりの
新生児死亡数
26人 1人 新生児死亡率が
日本の26倍も高い
人口1千人当たりの
5歳未満死亡数
110人 4人  
低出生体重時出生率 13% 8%  
人口1万人当たりの医師 1人未満 21人 医師の数が少ない
安全な水へのアクセス率 76% 100% 安全な水の入手が難しい
衛生施設利用率 60% 100% 衛生に関する情報が少ない
成人の総識字率 64% 100% 成人における識字率が低い
出生時の平均余命 47歳 82歳 出生時の平均余命は
日本と30歳も差がある

データから読み取れるだけでも、多くの課題が見えてきます…ワールド・ビジョンでは、
子どもたちを取り巻くこうした課題に、“地域開発”という観点から取り組んでいます。

< 毎日、小学校に通うためには…
通学できる体力が必要です >

毎日、小学校に通うためには…通学できる体力が必要です

外から見ると、真っ暗で何も見えませんが、教室ではたくさんの子どもたちが土の床に直接座り勉強しています。次の収穫が始まるまでの時期は“ハンガーピリオド”と呼ばれ、人々は1日1食以下の食事しかとることができません。このため、片道7-8Kmの道のりを通学している子どもの中には空腹のため、学校に通えない生徒も多くなります。特に体力のない低学年の生徒の欠席率は高く、進級が難しくなる要因にもなります。




現在実施中の地域開発プログラム

地域名 クーユ カリラ
支援期間 2006年5月開始、2020年9月終了予定 2007年6月開始、2022年9月終了予定
民族 トゥンブカ族、ンゴニ族 チェワ人他
主な支援分野 教育、HIV/エイズ対策等 農業、教育、保健衛生等
日常生活に必要な水を運ぶ女性たち。水汲みは主に女性や子どもたちが担う重要な仕事です。1回の水汲みに、20kg近いバケツを頭にのせて、平均4個は運んでいます。安全な水を得られる水源が近くにできれば、水汲みにかかる労力と時間が軽減され、女性も家計を助けるための働きや、子どもたちや家族と過ごせる時間が増えます

日常生活に必要な水を運ぶ女性たち。水汲みは主に女性や子どもたちが担う重要な仕事です。1回の水汲みに、20kg近いバケツを頭にのせて、平均4個は運んでいます。安全な水を得られる水源が近くにできれば、水汲みにかかる労力と時間が軽減され、女性も家計を助けるための働きや、子どもたちや家族と過ごせる時間が増えます

卒業が迎えられるまで、継続的に学校に通える子どもが少ないことは、地域が抱える大きな課題の1つです。活動を通して、人々に教育の重要性について伝えつつ、教育環境の整備にも努めています

卒業が迎えられるまで、継続的に学校に通える子どもが少ないことは、地域が抱える大きな課題の1つです。活動を通して、人々に教育の重要性について伝えつつ、教育環境の整備にも努めています

厳しい環境の中でも、子どもたちは明るい表情を見せてくれます。困難な日々の暮らしの中で、子どもたちが元気に過ごせることは、地域の人々の共通の願いです 

厳しい環境の中でも、子どもたちは明るい表情を見せてくれます。困難な日々の暮らしの中で、子どもたちが元気に過ごせることは、地域の人々の共通の願いです 

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地域の小学校の現実 -約30%は中退する-

マラウイでは、学校の教室や付設する教師用住居の整備は、各学校のPTAによる学校管理委員会が担い、地域が主体となって建設しなければなりません。しかし、カリラ地域のように地域に充分な資源も財源もない地域では、学習環境を整えることも難しく、さらに教師を招聘することも非常に困難です。教師1人に対する生徒数も多いため教育の質の低下を招き、この事実が保護者の教育への関心も低下させる悪循環に陥っています。
マラウイで小学校に入学する年齢は日本と同じ6歳ですが、6歳で入学できる子どもは全体の半数(51.6%)に過ぎません。家庭が貧しい、栄養不良により通学する体力がない、などで、入学を遅らせる子どもたちも多いのです。また就学率は81%ですが、そのうち約30%は、小学校高学年に達する以前に学校を中退しているのが現実です。プログラムを通じて少しずつでも教育の質を高め、悪循環を断ち切ることが課題です

日本からは・・・

(1)香港(中国)/シンガポールよりヨハネスブルク(南アフリカ共和国)経由で約25時間
(2)バンコク(タイ)よりナイロビ(ケニア)/アジスアベバ(エチオピア)経由で約25時間


一口メモ

  • ・国土は北海道と九州を合わせた面積
  • ・“マラウイ”とはチェワ語で、“光”、“炎”を意味する
  • ・国土の1/5が湖や川などの水域である
  • ・10月下旬~3月までは雨季
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